マツダは、ガソリン車の燃費を改善する「スカイアクティブテクノロジー」を搭載した新型車を次々に発売している。9月に登場したアクセラは、2リットルエンジン搭載車でガソリン1リットル当たり20.0km(10・15モード)の低燃費を実現。新開発の6速ATがスポーティーな走りに一段と磨きをかけている。
ダイハツ工業は、ガソリン車でトップの低燃費を実現した軽乗用車「ミラe:S(イース)」を発売した。新燃費基準(JC08モード)でガソリン1リットル当たり30.0kmというハイブリッド車並みの低燃費と、車両本体価格が79万5千円からという低価格を両立させた。
プリウスαは、ベストセラーのハイブリッド車「プリウス」を一回り大きくして、室内を広くした新型車。5月の発売以来予約が殺到し、生産が追いつかない状態が続いている。5人乗り(2列シート車)と7人乗り(3列シート車)があるが、これから注文しても5人乗りは来春以降、7人乗りは来年8月以降の納車になるという。ハイブリッド車に広い室内と1クラス上の快適性を求めるなら、半年~1年待つ価値がある。
ホンダの新型車「フィットシャトル」のハイブリッドに試乗した。フィットをベースに全長を510mm伸ばして荷室を大きくするなど、使い勝手を向上させたワゴンタイプの乗用車。名前にフィットを使っているものの、乗り心地や静粛性は1クラス上で、まったく別の車に仕上がっている。
デリカD:2は、全長3.7mのコンパクトな車体にもかかわらず、広い室内空間を実現した1ボックスの小型ワゴン車。軽ワゴンを一回り大きくしたようなスタイルで、使い勝手のいい後席両側スライドドアを採用している。排気量は1.2リットル。日常の買い物から子どもの送り迎え、さらに家族での休日ドライブまでこなせる小型車だ。
「ママワゴン」のキャッチコピーで女性に人気だったスズキのMRワゴンがフルモデルチェンジを受け、曲線を主体にしたデザインから、直線基調の個性的なデザインに生まれ変わった。 新型は、新しいプラットホーム(車台)や新開発エンジンの採用で、室内空間を広くしたり、燃費を改善したりした。また、タッチパネル操作のオーディオを装備。男性も含めて、初めて車を所有する若年ユーザーに売り込んでいくという。
日産自動車のリーフは、電気の力だけで走る電気自動車(EV)。フル充電で200kmの航続距離を達成している。EVの市販は遠い先のことと思っていたが、実際に試乗してみて、完成度が高いことに驚いた。電池の高性能化と充電施設の整備が進めば、ガソリン車に取って代わるのではないかと予感させるのに十分な性能だった。
ヴィッツは、世界70カ国で販売されるトヨタの主力車種。2010年12月にフルモデルチェンジし、3代目が誕生した。デザインは、愛らしい「女顔」から、きりりと引き締まった「男顔」に生まれ変わった。アイドリングストップ機構を採用することで、ガソリン1リットル当たり26.5kmの低燃費を実現。室内や荷室が広がり、より扱いやすくなった。
日産自動車のミニバン2車種に試乗した。ファミリー向けのセレナと、最高級ミニバンのエルグランド。いずれも、この半年の間にフルモデルチェンジした新型車だ。それぞれの個性をリポートする。セレナは「開放感」、エルグランドは「包まれ感」がキーワードだ。
ダイハツは、軽乗用車「ムーヴ」をフルモデルチェンジして発売した。車体の軽量化やエンジンの改良、アイドリングストップ機構の採用などにより、ガソリン車としてトップの1リットル当たり27.0km(10・15モード)の低燃費を実現した。大人4人がゆったり乗れる広い室内も特徴だ。
トヨタ自動車は、コンパクトカー「ラクティス」を全面改良して、11月22日に発売した。全長が4mを切る小柄な車体ながら、広い室内と使い勝手のいい荷室スペースを実現している。
いま最も注目されているハイブリッド車、ホンダのフィット・ハイブリッドに試乗した。1.3リットルのガソリンエンジンとモーターを組み合わせ、1リットル当たり30km(10・15モード)の低燃費を実現した。車両本体価格はハイブリッド車の中で最も安い159万円だ。
きびきびした走りで定評があるスズキの小型乗用車「スイフト」がフルモデルチェンジを受け、9月18日に発売された。外観は先代そっくりだが、燃費の向上はもちろん、走りに安定感が増すなど、中身は大きく進化した。
7月に発売された日産自動車のコンパクトカー、新型マーチは、二つの点で話題になっている。一つは、量販車種として初めて海外で生産して輸入している点。もう一つは、アイドリングストップや新開発の1.2リットル3気筒エンジンの採用により、ガソリン1リットル当たり26km(10・15モード)の低燃費を実現した点だ。
日産自動車のジュークは、これまでにない個性的なスタイルの新型車だ。大きく張り出したフェンダー、SUV(スポーツ多目的車)のような高めの車高、一見2ドアのように見えるが実は4ドアというサイドのデザインなど、展示会用に造られた車がそのまま市販されたようなイメージだ。
三菱自動車の新型車「RVR」は、日常は街中を走り、休みの日には山道や河原に乗り入れるといった使い方をするSUV(スポーツ用多目的車)と呼ばれるジャンルに属する車。全長4295mmのコンパクトな車体と、最近の三菱車に共通の「ジェットファイターグリル」という個性的な顔つきが特徴だ。排気量は1.8リットル。前輪駆動(2WD)と四輪駆動(4WD)のモデルがある。
ホンダが2月に発売したスポーツタイプのハイブリッド車「CR-Z」の販売が好調だ。「1mmでも低く」をテーマに開発されたくさび形のスタイルは、それだけで自動車ファンを引き付ける魅力がある。排気量は1.5リットルだが、モーターのアシストがあるので動力性能は2リットル車並み。一方で、燃費はガソリン1リットル当たり25.0km(10・15モード)と経済的だ。
「プチトヨタ」の愛称で親しまれているトヨタのパッソは、小さい車体とゆとりの室内空間で人気のコンパクトカー。この2月のフルモデルチェンジでは、商品企画の段階から女性スタッフの視点を取り入れたという。その結果誕生したのが、+Hana(プラスハナ)という新しいシリーズ。さて、どんな仕上がりなのだろうか。
ダイハツは、広い室内で人気の軽乗用車「タント」シリーズの新型車として、エグゼを2009年12月に発売した。大人4人がゆったり乗れるキャビンスペースを生かしながら、軽量化と低燃費化を図った。タントが子育て世代をターゲットに、開口部が大きいスライドドアを採用しているのに対して、エグゼは一般的な4ドアを採用。スタイルを重視した「大人のタント」だという。
2009年12月にフルモデルチェンジしたスズキの軽自動車「アルト」は、経済的な実用車。ワゴンRやパレットといった人気のワゴンタイプに比べると地味な存在だが、今回のモデルチェンジで室内が広くなり、燃費も向上した。カーステレオやパワーウインドーなどを装備した中間グレードの車種が100万円を切るという割安な価格も魅力だ。
SAI(サイ)は、プリウスに続くトヨタのハイブリッド専用車第2弾。プリウスが5ドアハッチバックであるのに対して、サイは独立したトランクを持つ高級4ドアセダンだ。2.4リットルのガソリンエンジンとモーターの組み合わせで、3リットル車並みの動力性能とコンパクトカー並みの低燃費を実現している。
トヨタのランドクルーザーは、日本を代表する4輪駆動車。過酷な環境での耐久性や走破性に定評がある。今回フルモデルチェンジした「プラド」と、プラドより一回り大きい「200系」の2つのシリーズがある。いずれも、日常生活ではまず出くわすことがないような悪路を走破する性能を備えながら、市街地では高級乗用車並みの快適な走りを提供してくれる。デザインも都会的だ。
ホンダは、5ナンバーサイズのミニバン「ステップワゴン」をフルモデルチェンジして、10月9日に発売した。簡単な操作で3列目シートを床下に格納できるようにしたのが一番の特徴。また、エンジンやトランスミッションの効率を高めて、ガソリン1リットル当たり14.2km(10・15モード)の低燃費を実現した。
ダイハツのミラ ココアは、「あたたかモダン」をテーマにした愛らしいスタイルと、扱いやすさを追求した新型車。20~30代の女性に人気で、購入者の9割を女性が占める。もちろん環境性能も優秀で、CVT(自動無段変速機)モデルは1リットル当たり23.5km(10・15モード)の好燃費をマークしている。