新車試乗記

ホンダ ヴェゼル・ハイブリッドX

ホンダ ヴェゼル・ハイブリッドX

 ホンダのヴェゼルは、SUV(スポーツ用多目的車)でありながら、クーペのような滑らかなデザインを身にまとっている。人気のハイブリッド車(HV)は、152馬力の総合出力とリッター24.2~27.0kmの低燃費を両立。足回りは引き締められており、スポーティーな走りが体感できる。

トヨタ ヴォクシーZS

トヨタ ヴォクシーZS

 トヨタ自動車は、5ナンバーサイズのミニバン「ヴォクシー」と「ノア」をフルモデルチェンジした。ハイブリッド車の設定やガソリンエンジン車の燃費向上に加えて、ステップのない低床フロアやシートアレンジの工夫により、一段と使いやすくなった。ネッツ店で取り扱うヴォクシーのガソリン車に試乗した。

スズキ ハスラーX

スズキ ハスラーX

「遊べる軽、出た」をキャッチコピーにしたスズキの新型軽乗用車「ハスラー」が発売された。室内が広いワゴンRの車台(プラットフォーム)をベースに、アウトドアスポーツやレジャーに使えるアイデアや悪路の走破性を盛り込んだ。いま、最も話題になっているモデルの一つである。

マツダ アクセラ・スポーツ15S、セダン・ハイブリッドS

マツダ アクセラ・スポーツ15S、セダン・ハイブリッドS

 アクセラは、世界120カ国で販売されるマツダの主力車種。新型アクセラは2013年11月の発売と同時に海外でも高く評価され、日本車で唯一、北米、欧州のカーオブザイヤーで最終選考にノミネートされた。マツダがこだわる「走り」の実力はどうだろうか。

ホンダ Nワゴン G・Aパッケージ

ホンダ Nワゴン G・Aパッケージ

 ホンダは、軽乗用車「Nシリーズ」の第4弾として、ハイトワゴンタイプの「Nワゴン」を発売した。ダイハツのムーヴやスズキのワゴンR、日産のデイズなど人気車種がひしめく軽乗用車のボリュームゾーンに向けた新型車。シリーズで初めて、スライド式のリアシートを採用した。自動停止ブレーキ装着車を125万円で設定するなど、安全装備も充実している。

ダイハツ タント・カスタムRS〝SA〟

ダイハツ タント・カスタムRS〝SA〟

 圧倒的に広い室内を売り物に子育て世代の女性から支持を得たダイハツ・タントがフルモデルチェンジを受け、3代目に生まれ変わった。両側スライドドアを採用して使い勝手を向上するとともに、燃費性能も改善された。ターボエンジンを搭載したモデルは動力性能も優れており、ファーストカーの資格を十分に備えている。

ホンダ フィット・ハイブリッド

ホンダ フィット・ハイブリッド

 フルモデルチェンジしたホンダのフィット・ハイブリッド(HB)は、システムを一新し、ベースモデルでガソリン1リットル当たり36.4kmの低燃費を実現した。1.5リットルのエンジンと強力になったモーターの組み合わせで、1.8リットルガソリン車並みの動力性能を得ている。新車販売でトップを走るトヨタの小型HB車「アクア」の手ごわいライバルになりそうだ。

トヨタ カローラフィールダー・ハイブリッドG

トヨタ カローラフィールダー・ハイブリッドG

 トヨタ自動車が、カローラシリーズにハイブリッド車を追加した。人気の小型車「アクア」と同じ1.5リットルのハイブリッドシステムを搭載し、JC08モード燃費は33.0kmを達成している。車格、燃費性能ともに、1.8リットルのプリウスとアクアの隙間を埋める位置付けになっている。

日産 デイズ ハイウェイスターG

日産 デイズ ハイウェイスターG

 日産自動が三菱自動車と共同で企画した軽自動車「デイズ」に試乗した。普通車のミニバンを思わせるような立体感のあるデザインと質感の高い内装、リッター29.2kmという軽ワゴンでトップクラスの低燃費が自慢だ。

メルセデス・ベンツ A180ブルーエフィシェンシー・スポーツ

メルセデス・ベンツ A180ブルーエフィシェンシー・スポーツ

 メルセデス・ベンツのラインアップで最も小さい「Aクラス」の新型車、A180ブルーエフィシェンシー・スポーツに試乗した。ヨーロッパで「Cセグメント」と呼ばれるこのクラスは、ボルボの新型車「V40」が高い評価を得ているほか、6月下旬にはフォルクスワーゲンの7代目ゴルフが発売されるなど注目を集めている。輸入車でありながらベースグレードで200万円台後半の戦略的な価格が打ち出されていることも人気の一因だ。

ダイハツ ムーヴX “SA”

ダイハツ ムーヴX “SA”

 ダイハツの軽乗用車「ムーヴ」に採用された衝突回避支援システム「スマートアシスト」を体験した。ブレーキを踏まずに我慢するのは怖かったが、障害物の直前でぴたっと止まった。ブレーキとアクセルを踏み間違えたときに急発進を抑制する機能などと合わせて、わずか5万円で装着できるのもうれしい。こういった安全装備は今後、幅広い車種に標準搭載が進むのだろう。

スズキ スペーシアX

スズキ スペーシアX

 スズキは、ハイトワゴンタイプの軽乗用車「スペーシア」を3月15日に発売した。「パレット」の後継モデルで、室内を一段と広くするとともに、リッター29.0km(JC08モード)の低燃費を実現した。ホンダのNBOX(エヌボックス)、ダイハツのタントといった強力なライバルがいるハイトワゴンのジャンルで巻き返しを図る。

トヨタ クラウンハイブリッド・アスリートS

トヨタ クラウンハイブリッド・アスリートS

 トヨタのクラウンが変わった。個性的なスタイルの採用と合わせて、ハンドリングの味付けも大きく変わった。新たに設定された2.5リットルのハイブリッド車は、ガソリン1リットル当たり23.2kmの低燃費。重量級の高級セダンを軽自動車やコンパクトカー並みの燃費で走らせることができる。

ホンダ N-ONE タイプG

ホンダ N-ONE タイプG

 快走しているホンダの軽乗用車「N」シリーズの第3弾として、N-ONE(エヌワン)が発売された。往年の名車「N360」を思い起こさせるような親しみやすいデザインと高い質感を打ち出している。室内の広さにこだわったエヌボックスに対して、エヌワンは「新しいベーシックカーを目指した」という。

日産 ノートX DIG-S

日産 ノートX DIG-S

 日本自動車研究者・ジャーナリスト会議(RJC)が主催する2013年次RJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した日産自動車の新型ノートに試乗した。従来型ノートは排気量が1.5リットルだったが、新型は車体の大きさをそのままに、一回り小さい1.2リットルのスーパーチャージー(SC)付きエンジンを搭載。1.5リットル並みの動力性能とガソリン1リットル当たり25.2km(JC08モード)の低燃費を両立させた。燃費性能は同じクラスのハイブリッド車に一歩譲るものの、車両価格は大幅に安い。

トヨタ オーリス180G・Sパッケージ

トヨタ オーリス180G・Sパッケージ

 欧州市場をメーンに開発されたトヨタのスポーツハッチバック「オーリス」がフルモデルチェンジを受け、2代目に生まれ変わった。車高を低くして重心を下げたりサスペンションを改良したりして、操縦性を大きく向上させた。

スズキ ワゴンR

スズキ ワゴンR

 軽ワゴンのジャンルを築いたスズキの軽乗用車「ワゴンR」がフルモデルチェンジした。バッテリーへの充電に減速時のエネルギーを使ってエンジンの負荷を減らす「エネチャージ」の採用や車体の軽量化などにより、リッター28.8kmという、軽ワゴンで最高の低燃費を実現した。いかつい顔つきのスティングレーも同時発売した。

三菱自動車 ミラージュM

三菱自動車 ミラージュM

 三菱自動車の新型ミラージュは、タイで生産して日本や海外で販売している世界戦略車。軽自動車並みの軽い車体に1リットルのエンジンを積み、ガソリン登録車(普通車)でトップとなる27.2km/リットル(JC08モード)の低燃費を実現している。

トヨタ ポルテG

トヨタ ポルテG

 ポルテは、全長4mを切るコンパクトな車体に、子育てファミリーが使いやすい機能をぎっしり詰め込んだ新型車。車体の大きさに制約がある軽自動車が大きな進化を遂げたように、「プチバン」と呼ばれるジャンルにも変化の兆しが出てきた。

スズキ スイフトスポーツ

スズキ スイフトスポーツ

 スズキの小型乗用車スイフトに1.6リットルエンジンを搭載し、足回りを強化した「スイフトスポーツ」に試乗した。走ることそのものが楽しめる数少ない国産車だ。

トヨタ カローラフィルダー1・8Sエアロツアラー

トヨタ カローラフィルダー1・8Sエアロツアラー

 トヨタは、カローラアクシオ(セダン)とフィールダー(ワゴン)をフルモデルチェンジし発売した。「小さな車体に大きなスペース」をコンセプトに、カローラの歴史で初めて車体を小さくした。ハイブリッド車「プリウス」の大ヒットで脇役に回った形のカローラだが、どのように進化したのだろうか。

トヨタ 86(ハチロク)GT

トヨタ 86(ハチロク)GT

 トヨタ86(ハチロク)は「クルマ好き」のドライバーに向けて発売された久しぶりのスポーツカーだ。最高出力200馬力の水平対向エンジン、低い重心位置、操縦性に優れた後輪駆動方式(FR)の採用などにより、走る楽しさを追求している。その乗り味はファミリーカーとは別物で、まるでゴーカートのようだった。

マツダ CX-5 XD(2WD)

マツダ CX-5 XD(2WD)

 マツダは、新型クロスオーバーSUV(スポーツ用多目的車)CX-5を発売した。試乗したのは、新世代クリーンディーゼルエンジンを搭載したXDの前輪駆動(FF)モデル。このディーゼルエンジンは、低回転から4リットルガソリンエンジン並みの大トルクを発揮し、アクセルを踏み込んだとたんに体がシートに押しつけられるような加速が得られる。その一方で、軽油1リットル当たり18.6km(JC08モード)の低燃費を実現し、音も静かだ。ディーゼル乗用車に対するイメージを一新する車だ。

トヨタ アクア S

トヨタ アクア S

 いま、最も注目されている車の一台が、トヨタ自動車の小型ハイブリッド車(HV)アクア。新燃費基準(JC08モード)でガソリン1リットル当たり35.4kmの燃費性能は世界一。昨年12月の発売以来予約が殺到し、現在でも納車は半年待ちという。