施工事例にリンクします。
■空気も、設計するという考え方
家づくりというと、間取りやデザイン、素材に目が向きがちです。
もちろん、それらも大切。
でも実際に暮らし始めてから感じるのは、
「空気の心地よさ」かもしれません。
なんとなく落ち着く。
長くいても疲れない。
深呼吸したくなる。
この住まいでは、そんな目に見えない心地よさまで含めて、
設計することを大切にしました。
■換気と空調を分けて考える
この家では、熱交換型の換気システムを採用しています。
ただ、換気と空調は別の役割です。
換気は、新鮮な空気を取り入れること。
空調は、温度を整え、空気を巡らせること。
その両方をきちんと考えることで、
家全体が無理なく心地よい空気になるよう計画しています。
■エアコンの“戻り空気”まで考える
エアコンは、どこに付けるかだけでなく、
どこから空気を戻すかも大切です。
この住まいでは、エアコンのリターンまで考え、
空気が自然に巡るように設計しています。
リビングだけではなく、
廊下や脱衣室まで温度差を感じにくい。
そうした見えない部分が、
家全体の居心地につながっています。
■つながりすぎず、閉じすぎない
空気の流れは、間取りとも深く関係しています。
この住まいでは、空間を完全に仕切らず、
ほどよくつながる構成にしています。
空気はゆるやかに巡りながら、
それぞれの居場所の落ち着きも守られる。
その“ちょうどいい距離感”も、
心地よさの一部だと思っています。
■素材と空気の関係
床や天井には無垢材を使い、
空気の質感にも配慮しました。
木の肌触りや調湿性は、
機械だけではつくれない心地よさがあります。
空調・換気・素材。
そのすべてが重なり合うことで、
空間全体のやわらかさが生まれます。
■最後に
この家の魅力は、写真だけでは伝わりにくい部分にあります。
空気のやわらかさ。
温度の落ち着き。
どこにいても、なんとなく居心地がいい感覚。
そんな空気感が、
写真や言葉を通して少しでも伝われば嬉しく思います。
