参道掲示板に九月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。過去の画像等は、当HPの「お知らせ」アーカイブもしくは、yahooとgoogleでも公開しております。「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

和歌山県田辺市の永代供養・納骨のお寺願成寺の参道掲示板2026年9月

九月のことば 「感謝ができたら幸せ」

 残暑厳しい折、皆さん体調はいかがですか?朝夕は少しだけ秋らしくなってきましたが、まだまだ昼間は厳しい暑さが続いています。どうぞ体調には十分お気をつけください。

さて、私たち住職にとって、8月は一年で一番忙しい月でした。そして、お盆が終わり少し落ち着けるこの時期に、住職の会議や研修などが行われます。そんな会議や研修の場で、ここ数年、よく話題になるのが「墓じまい」や「永代供養」についてです。

どこのお寺でも、お盆に檀信徒の方々とお会いしたり、お話をしたりする中で、「墓じまいを考えている」「将来は永代供養にしたい」といった相談を受けることが、以前に比べてずいぶん増えているようです。そのため、住職同士で話をしていると、「また墓じまいが増えたわ」「檀家さんが減ってしまうな」「マイナスの仕事(しまい仕事)は疲れるなあ…」というような声を聞くこともあります。

もちろん、お寺を守っていく立場として、その気持ちが分からないわけではありません。でも私は、心の中でいつもこう思っています。「いやいや、マイナスはないやろ。」

これまでお寺を支えてくださった檀信徒の方が、さまざまな事情から墓じまいや永代供養を選ばれたとしても、まず伝えるべき気持ちは、「今までありがとうございました」なのではないでしょうか。長い間、お寺を支えてくださったことへの感謝、まずはそこからだと思いますが・・・、まあこれ以上は内部批判になりますので言いませんが・・・。

もちろん、墓じまいや永代供養によって「何かを失った」と感じることはあるかもしれません。しかし、「あれが減った」「これを失った」「損をした」そんなことばかりに心を奪われてしまうと、今、自分の目の前にある大切なものまで見えなくなってしまうのではないでしょうか。

私自身も含め、人は逆境に立たされると、つい不平や不満に心を支配されてしまいます。けれど、本当に気づかなければならないのは、そんな時でも自分を支えてくれている人、そばにいてくれる人、見守ってくれている人がいるということではないでしょうか。

失ったものを数えるよりも、今あるものに目を向ける。そして、「ありがとう」と感謝する。それだけで、見える景色は少し変わるのかもしれません。

今月は、自分自身への戒めも込めて、「文句を言う前に、まずは感謝」という思いを、9月の掲示板に込めました。感謝できるということは、当たり前のようでいて、とても幸せなことなのだと思います。

「感謝ができたら幸せ」

皆さんにとって、今ある大切なものに気づく9月になりますように。


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