永心 （エイシン）

和歌山県田辺市東山に開業した「永心」では、現代の暮らしに寄り添う「送葬」を提案している。最大の特長はお坊さんが営んでいること。浄土真宗本願寺派(西本願寺)の僧侶、三好真(法名：釈教真)さんが、相談・申し込みから供養・粉骨・海洋散骨までマンツーマンで対応する。
三好さんは、兵庫県西宮市で600余年の歴史をもつ浄土真宗のお寺に院代として23年間つとめた経験をもつ。この春、妻の故郷である田辺市に移住して「永心」を立ち上げた。
葬儀・法事・法要も三好さんがすべて執り行う。お布施は本来金額が決まっていないものだが、不安を感じる人が多いため金額を設定。安心して故人を偲んでもらえるように心がけている。お車代や御膳料はなく、法名授与も無料。ただし、遠方は交通費が別途必要になる。
火葬済みの遺骨をパウダー状にする「粉骨」も行う。容量が小さくなるため、さまざまな供養がしやすくなり、分骨、墓の維持が難しい、仏壇をもたない人にもおすすめ。全国発送もできる。
昨今ニーズが高まっている「海洋散骨」も可能。気持ちの整理ができてからの散骨をすすめていて、一部を海に還し、残りを手元に残す人が多いという。
新しく「お墓参り代行」も始めた。直接お墓参りや清掃ができない人に代わり、区画内の雑草の除去や墓石の清掃、10分ほどの読経などを行う。LINEビデオ通話を利用したオンライン対応も可能。読経時に一緒にお参りができる。